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その後数十年間で町は爆発的に栄え、バーやレストラン等多くの商店が建ち並び、貿易商人をはじめとする多くの人が行き交い、賑わった。現在2千人ほどが暮らす町に8千人~1万人(1690年当時)もの人が住んでいたというのだから、ジャマイカ一番の繁華街であったに違いない。また、奴隷貿易が栄えた同時期には奴隷船も入港しており、この島に到着したアフリカ人奴隷たちはここから全国のプランテーションへと送られていった。逆に、プランテーションのないポート・ロイヤルに残ることができたアフリカ人は技術者や音楽家等、手に職を持った人々であったため、地元の人々はこの町から数多くのアーティストが輩出されていることを誇らしげに話す。
そして時が経つこと200年、1907年にまたしてもポート・ロイヤルを大地震が襲った。その際に傾いてしまった弾薬貯蔵庫が、「目眩いがする家(Giddy House)」と名付けられた観光名所になっている。なぜ目眩いがするのかと小馬鹿にしていたが、中に入ってみてびっくり。建物が傾いているので、平衡感覚がなくなるのだ。是非一度訪れてみてほしい。
偶然にも、この記事の執筆中にポート・ロイヤルでパーティーがあった。ドレスコードによって誰しもがお洒落をしていたので、大砲が点在する要塞のなかというシチュエーションが、まるで映画『カリブの海賊』のワンシーンに登場する華やかな港町のようであり、趣があった。このような国家遺産でのパーティーの開催が許可されるあたり、さすがはパーティー王国ジャマイカである。