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EVENT REPO.-イベントレポート

だんねぇ〜ざ らいぶ「DeeJay Daddy」リリースツアー・ファイナル
text / photo:SOLO BANTON
2009.12.26(Sat)
@福井まちなか文化施設 響のホール

「福井ってどこにあるの?」
「福井って九州でしょ?」


根っから福井県民であるぼくは、他所(ヨソ)の街に行くたびこんな言葉を耳にしてきた(九州にあるのは福“岡”だよ…)。「住みやすい県ナンバーワン」とか、マスコミが勝手にそんな形容詞をつけたとしても、やはり日本で福井の知名度なんてそんなもんなんだなと思う。

そんな街でもう20年近くMICを握り続けてきた一人の男がいる。
その男の名はDeeJay DaddyことSING J ROY(シング・ジェイ・ロイ)。

そんな彼の全国ツアーのファイナルが、地元福井でキャリア初のワンマンライブとして行われた。福井弁の歌 [ほやほや] が地元で大ヒットし、福井では誰もが知る有名人の彼らしく、会場となった福井市の市民ホールは老若男女さまざまな観客でごった返していた。今日はその模様をお届けしたい。

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だんねぇーざらいぶ
1st Full Alubum「Dee Jay Daddy」Release Tour Final

12/26(SAT)@福井まちなか文化施設 響のホール
福井県福井市中央1-4-13
START 18:00 - END 21:00

【出演アーティスト】
SING J ROY with RAW TECHNICAZ
PAPA-B
G2

【出演SOUND】
SUNSET THE PLATINUM SOUND
JAM FORCE
FIRST CUT

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19:00前に会場入りするとまだ人の入りこそまばらなものの、既にレゲエの気持ちいいベースラインが鳴り響いている。地元の雄、Jam Forceがプレイ中。いい雰囲気だ。

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お次は東京から、アルバム「DeeJay Daddy」/Sing J Roy をプロデュースしたレーベルPlatinum Entertainmentも主宰する、SUNSET the platinum soundが登場。自身のレーベルからのプレリリースなども交え、貫禄のプレイ。

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だいぶ会場が暖まったところで京都のレゲエバンド Raw Technicaz がセッティング開始。そして軽快なイントロとともに白のズート・スーツできめた今夜の“主役”が登場!愛息・しゅんた君と共に歌うは地元讃歌 [だんねーざ] だ。会場のボルテージが一気に上がる!!

[Good Time] [自己紹介] [Walking Pon Di Street] [Wicked & Wild] と矢継ぎ早に繰り出した後に歌われた [Caan Trust Dem]。この日ひとつ目のハイライトだったと思う。言うまでもなくこの曲は「原発銀座」と呼ばれるほど原発が多く立地しているまち・福井県への問題定義チューン。「黙っていることなどないさ〜♪」と合唱する会場の皆が頼もしく感じた。

そう、黙っていることなんかない。だってそれこそレゲエがぼくらに教えてくれたことなのだから。

その後は [Back To The Roots] [Jamaica Island] [Go To Negril] と、Sing J Royにとってもうひとつの“故郷”、JAMAICAをテーマにした曲のメドレー。真冬の福井もしばしの常夏気分に包まれる。

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ここで第一の刺客・岐阜レペゼンG2が登場。
自身の代表曲 [Letter] をしっとりと歌い上げた後は、Sing J Royとのコンビネーション [Mottai-Nai] を披露。「それではもったいな〜い、それでは問題外〜♪」と会場にピースなヴァイブスが溢れた後、代表曲 [Wall] が歌われた。

[Wall]・・・あの伝説のミックステープ「名古屋だがや」でもCapletonのB面(ヴァージョン)に乗せて歌っていた、10年以上歌い続けているチューン(*注)。まさしく彼が『DeeJay Daddy』たる所以だろう。「シンジローのメッセージを、信じろ?」Dynastyゴウさんの親父ギャグが懐かしく頭の中をリフレインした。名古屋だがや懐かしいなぁ。
*注「名古屋だがや」…
今からおよそ10年前にリリースされた、東海圏で活動するアーティストをコンパイルした架空のラジオ番組仕立てのミックステープ(因みにHipHopサイドよりSEAMOことシーモネーターも参加)。当時、名古屋でも活動していたSHIN'G-ROY(現SING J ROY)も2曲参加している。[己の壁を崩せ!(*Wallの雛形となった曲)] [Good Seeds] は、この作品により初めて音源化された。[Good In Her Clothes]/Capleton がヒットした "Hotta Fire" リディムで歌われた [己の壁を崩せ!] は忘れられない。尚、[Good Seeds] は女性シンガーmachacoとのコンビネーション。
話を戻そう。

「早口DEEJAYといえば……」と、Sing J Royがコールしたのは15年来のブレジン・Papa B!!

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Sing J Royが全国的に知られることとなったコンビネーション [Form A Line]、そしてニューアルバムに収録されている [喝!喝!喝!] と、ベテラン同士の息の合ったパフォーマンスはまさに匠の技!そして、この後ふたりが即興で披露した早口トゥースティングの掛け合いはまさしく“圧巻”であった。Papa Bが「いいとこ聴いてみないか、今からぶっとびたいなら聴きな…」とかませば、Sing J Royは「12345まで数えたこの瞬間〜、みんなで騒いで朝まで踊らなかん〜」と返す。おふたりさん、一分間にいくつ単語言えるんすか!?自分もたまらずゴンフィンガー!!

そして、Sing J Royの動きが一気によくなっていることに気付く。改めてこの人がラバダブで育ってきたDJなんだということを再確認。最初こそ人の入りもまばらだった今夜の“ゲンバ”も、この頃には満員状態。気持ちよさそうに体を揺らす老若男女がそこかしこに見受けられた。

そんな熱くなった聴衆に差し出された一服の清涼剤…[Freedom] で癒された後は、Sing J Royと言えば誰もが連想するビッグチューン [No More War]。さっきまで指鉄砲を突き上げていたお兄ちゃんも、タオルを振り回していたお姉ちゃんも、誰もが真剣なまなざしでメッセージに聴き入っていた。

ここで、Sing J RoyとRaw Technicazは一旦退場。
しかし、鳴りやまない万雷の拍手と喝采を受け、すぐさまアンコール曲 [Good Seeds] を熱唱する。

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そしてこれが正真正銘ラストの曲だ。方言で歌われた地元讃歌 [ほやほや]。
MCでも言っていたが、この曲のヒットにより彼は福井の全ローカルメディアに登場し、NHKでは夕方のニュース番組に登場。果てはスペースシャワーTVの企画で「一日教員」として福井の小学校で方言を教える姿が全国放送され、まさしく「大人から子供まで」の存在となった。

「みなさん、何か夢をもってください!そして諦めずそれを追い続けてください!!こんな、ロン毛でヒゲ面の中卒だって学校の先生になれるんです!!」

どこにあるかもわからない、冬になれば雪で閉ざされてしまう“ド”が付く田舎。
そんな場所で、レゲエのレの字もない時代から歌い続けてきた男だからこそ言える確かなリアリティがそこにあった。[Freedom] で歌われてる「努力を惜しまずコツコツやりな」も、「せっかく見る夢なら大きな」も、ウソじゃない。

最後になったが、この場をお借りしてごく私的なメッセージを記し、この文章を締めたいと思う。

しんじろーさんへ

全国ツアー、ワンマンライブおつかれさま!何か色々こっぺくせーこと書いてもたけど、でも偽らざるオレの本音です。本当、オレがまだガキの頃からいつだって福井の若者に夢を見させてくれたから。
初めて会った時のこと覚えてます?「おめぇ、DJ目指すんやったらどこでも歌えなあかん。ちょっとここで歌ってみろま」とか言って、いきなりCD屋の店内で歌わされましたよね。オレがDJデビューしたのはどこぞのダンスでもクラブでもなくハートランドのレジの前ですよ(笑)。一生、忘れないすから。

しんじろーさんがえんかったら間違いなくレゲエなんかやってんかった。
ありがとう、DeeJay Daddy。
オール福井弁にて失礼しました。

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■SOLO BANTON プロフィール
北陸を拠点に活動しているラガラガレゲエDJ。
レゲエはもちろん、社会問題や歴史にも興味深々。情報満載のブログ「ラストダンスはブンバイバイ」も大好評!また、ROCKERS channelのイベント特派員としても活動開始。
2010.01.14:EVENT REPO.-イベントレポート
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