ROCKERS CHANNEL

ロッカーズ・アイランドがお届けするWEBマガジン

EVENT REPO.-イベントレポート

GET HIGH(名古屋)
text / photo:ROCKERS channel編集部
2008.11.01(SAT)
@ 名古屋Diamond Hall
081101_gethigh_nagoya_top3.jpg

こんにちは。ROCKERS channel編集部です。今回は、いよいよ始まった「GET HIGH TOUR 2008」の初日、名古屋の模様をレポートします。

夜も更けた深夜0時、Diamond Hallのビル周囲には人がはみ出している。
会場へ挑むと、エントランスから続く物販エリア、バーカウンターまで、この日を待ち望んだ男子女子でいっぱい。誰しもが、これから始まるサウンド・セッションに期待した面持ちを湛えて、辺りをざわざわと騒がしくしている。

フロアに足を向けると、案の定ぎゅうぎゅうの人、人、人!
ブースではアーリーのMaggy Choiceが心地よい選曲と程よいMCで、会場の空気を温める。

右後方には、電飾でパワー・アップした噂のTomahawk(Arsenal Japanのシステム・セット)も、もちろん腰を据えている。

081101_gethigh_nagoya08.jpg

この間、ステージ裏の楽屋ではサウンド同士による気合いの「プレイ順くじ引き」が行われていた。プレイ順によって、その夜の細かな選曲&MCを臨機応変に組み立てるサウンドたちにおいては、くじ引きの運ですらも逃せない。真剣に勝負をかけるサウンドにとって、すごく重要な儀式なのだ。

結果は以下の通り。

1, Arsenal Japan
2, Barrier Free
3, Seven Star
4, Banty Foot
5, King Ashura
6, Burst Rise
7, King Jam

1ターン目:20分(45、Dubあり)
2ターン目:10分(Dubのみ)
Tune Fi Tune:各サウンド1曲づつ

081101_gethigh_nagoya10.jpg

<1ラウンド目>
そしてAM 1:00、Maggy Choiceの呼びかけで、1番手のArsenal Japanの登場と共に、「GET HIGH 2008」が幕あけた。

081101_gethigh_nagoya01.jpg

現れた途端に歓声に迎えられるのは、さすがこの「GET HIGH」主宰かつ、レペゼン東海サウンド。昨今の業績、現場で見せる勢い、そしてホームタウンというところは強い。まずは気持ち良いロックステディを立て続けにセレクトし、フロアをどんどんのせてゆく。やがて、先日惜しまれつつも急逝したAlton Ellisに敬意をささげ、「俺らも、命の炎が消えるまで全力でやるぞ!」と宣言したあたりで、T.O.KShabba Ranksなどダンスホールに転換、全体の温度を上げてゆく。

2番手、Barrier Free。こちらも、人気と知名度では留まるところを知らないサウンドだけあって、その個性に期待する熱心なオーディエンスから大歓声が。いつもの[Longest Time]から始まりPapa SanなどをピックしたBarrierらしい選曲と、巧みな喋りでフロアの視線をくぎ付けにさせ、Boogie ManNG Headなど地元レゲエに繋ぐ。余裕たっぷりにターンをまとめる。

081101_gethigh_nagoya02.jpg

3番手、「GET HIGH」初登場となるSeven Star。名古屋では初めて彼らを目にしたオーディエンスが多かったにも関わらず、安定感のあるプレイで難なくターンをこなしてゆくあたりは、さすがのキャリアだ。「死んだAlton Ellisと、俺らのツレに」とDemarco [Fallen Soldier] を放ち、観客の心をしっかり掴む。

081101_gethigh_nagoya03.jpg

4番手、Banty Foot。レペゼン名古屋のサウンドの、現場支持力はさすが。熱烈な歓声を浴びて、次々にBantyカラーのプレイを披露。「今夜集まった、ラガマフィン代表7サウンドをサポートできる奴はいるか!」と煽り、しっかりと会場をリードしてゆく。

081101_gethigh_nagoya04.jpg

5番手、King Ashura。京都から参戦したAshuraも、Arsenal、Barrier、Burst Riseと共に「GET HIGH TOUR」に全参加するとあって、意気込みは充分。数々のクラッシュや現場で鍛えた腕の確かさで場のニーズを読み、オーディエンスのVibesを上げてゆく。

081101_gethigh_nagoya05.jpg

6番手、Burst Rise。毎回「GET HIGH」に参加するBurst Riseも、現場で強い影響力を持つサウンドだけあり、 名古屋の熱いファンの歓声を浴びる。ここでも「古くてヤバい曲をもっと聴こうぜ」とAlton EllisやTakafin [Highest Mountain]などの名曲をディール。ジャマイカの古い曲と日本の古い曲をエデュケイトし、"らしさ"を見せつけた。

081101_gethigh_nagoya06.jpg

7番手、King Jam。大阪をぐいぐいと引っ張る注目株、King Jam。実は、某サウンドとのやり合いが噂されていた彼ら。今夜何かが起こるかも…、という周囲の不安や期待値を一挙に背負ってプレイ開始。やがて「しょーもないサウンドおったら、俺らがぶった切ったる」と口火を切ったかと思うと、遂に、ターゲットのBarrier Freeを名指しで攻撃。サウンド・セッションというコンセプトに反する所はありつつも、沸いたクラッシュに大興奮するオーディエンスに強く後押しされ、Bounty KillerMavadoMungaなど強面チューンを連発。「Doctorの頭に、弾ぶち込んだるわ!」と、大喧嘩モード。

081101_gethigh_nagoya07.jpg

ここで1ラウンド目が終了。思わぬ方向転換に会場はGun Fingerと大歓声で、揺れに揺れる。

081101_gethigh_nagoya11.jpg

<2ラウンド目>

1番手、Arsenal Japan。7番手King Jamと、2番手Barrier Freeの間に挟まれる形となったArsenalだが、2サウンドの間を巧みに繋ぎ、持ち味を損なうことなくオーディエンスを盛り立てる。 「何やかんやあるけど、この先のレゲエの方向を決めてくんは、間違いなくお客さんやからな!」

2番手、Barrier Free。既にフロアの期待値は息苦しいほど。登場した途端、歓声と、King Jamの先制のあおりを食ってBooを受ける。だが、ここからの返しの巧さはさすがBarrier。「ぶっちゃけ、喧嘩売ってきた割に、ふつ〜な内容やったなぁ?」と転じる。クラッシュを勝ち抜き、システムを作り上げてきた自身を引き合いに出し、「仁義(仁義なき戦い)やWar Gwaanでタイトル獲って、システム作ってから出直せ! 焦るな!」と余裕シャクシャク。1曲だけKing JamにScion Success [Done Dead Already]を返すとクラッシュ・モードを切り上げ、フロアの空気を完全に覆した。

Seven Star。「みんな、何か熱くなってんなぁ?」と兄貴分としてこの場に忠告しつつ、「クラッシュはクラッシュでやるのがフェアだろ。だけどKing Jamはでかい口叩きすぎだな。Barrierとやる前に俺らとやれよ!」と突然の宣戦布告。これにはオーディエンスも鬼ボス、全体は再び争いモードに。

Banty Foot。「俺の地元で何かやらかしてるなら、俺も加えてからやれ!」とこちらも登場したとたんに喧嘩モード。「King Jamは、まず辿る道筋や順序を大事にしろよ」とKing Jamに集中攻撃。ここで、《Seven Star&Banty Foot→King Jam→Barrier free》の図式が描かれ、会場は大混戦の模様に。

King Ashura。ここでAshuraもか、と思いきや「順序は確かに大事。けど俺らは俺らなりに良い曲かけてくから」と大人の対応。

Burst Rise。「仁義なき戦い」での2冠や「War Gwaan」準優勝など実績を所持しているBurst Riseだけに、ここでの対応も注目だが、「何かやるのはいいけど、俺は常にReadyだから誰でもいつでもかかってこいよ」と大構え。悠々と自身のプレイを披露する。

King Jam。3サウンドへの切り返しが期待されるKing Jamだが、全て買うと思いきや、当初の予定通りBarrierのみに照準をあて、当日用のスペシャル・ジャパニーズダブを立て続けに披露。「俺らはこうやって周囲のサポート得てるけど、Barrierはどうや? みんながあってこそのレゲエやろ」

081101_gethigh_nagoya12.jpg

<Tune Fi Tune>

Arsenal Japan/「King Jamはやる事やってからのほうが、もっとでかいサウンドになるな。とにかく全レゲエ好きにリスペクトだ」

Barrier Free/「ま、とりあえずもっと盛り上げてから文句言えや。俺らは誰も真似できん事やっとる」

Seven Star/「軽い気持ちでケンカ売ってねぇぜ。じじいになってもレゲエやってくからな」

Banty Foot/「俺も中途半端な気持ちじゃない。結局全ては愛とリスペクトだ」

King Ashura/「俺らにレゲエのヤバさを教えてくれた曲を、今日いろんなサウンドの音にやられた皆に」

Burst Rise/「今夜、いやこれからももっと熱くていい曲をディールするだけだ」

King Jam/「俺らを応援してくれる皆のためにあきらめへんぞ。熱いレゲエを受け止めてくれ」

そして、再びArsenal Japanが登場。Beres Hammond [I Feel Good]で、この夜を終わりにした。

クラッシュモードと、それ以外のサウンドで、見どころが2分したこの夜だったが、双方違うベクトルでありつつも、どちらも研ぎ澄まされた感性のぶつかり合う”セッション”であったことに間違いなかった。
激しくも素晴らしい夜は、この後、11/8(土)横浜、11/30(日)京都、そしてラスト12/27(土)大阪に続く!

最後に、現場スナップをどうぞ。

081101_gethigh_nagoya09.jpg
2008.11.04:EVENT REPO.-イベントレポート
関連リンク
[←前の記事]
[後ろの記事→]
[新着記事]
サイト内検索

copyright © 2008 www.rockers-channel.com. all rights riserved