ROCKERS channel

ROCKERS ISLANDがプロデュースする、ダンスホール・レゲエ専門のウェブ・マガジン。ジャマイカ人アーティスト、日本人アーティストのインタビュー、PV、 LIVE等の映像や、ヒット曲のリリック、最新チャート、ジャマイカ情報、イベントスケジュール等、レゲエなコンテンツが満載!全情報無料!!

DANCEHALL DICTIONARY

<レーベル>
  • DIGITAL B
    text:Takahashi Man(Rockers Island)

    digital_b.jpg 設立者:Robert Dixon (ロバート・ディクソン)
    設立年:1988年

    80年代にShabba Ranks(シャバ・ランクス)の才能を開花させメジャーでの成功へと導き、90年代にはGarnett Silk(ガーネット・シルク)、Ninja Man(ニンジャ・マン)、Cocoa Tea(ココ・ティー)、Sizzla(シズラ)やMorgan Heritage(モーガン・ヘリテージ)等といった有能なアーティストを多数手掛け多くの名曲を生み出した名レーベル。

    主宰兼プロデューサーの通称Bobby Digital(ボビー・デジタル)は《Studio One》のリディムをはじめ数多くの有名リディムをリメイクしヒットさせた事でも知られる。設立者のRobert Dixonはジャマイカ・キングストン生まれ。

    85年よりコンピューターライズドしたダンスホール・サウンドで黄金期を迎えた《Jammys》レーベルのエンジニアとして活躍した後、88年に独立し《Digital B》レーベルを設立して間もなく《Jammys》時代より親交が深かったShabba Ranks、Cocoa Teaやトラック・メーカーのSteely & Clevie(スティーリー・アンド・クリーヴィー)等と共にシーンを牽引する。

    【1988】
    Shabba Ranksの [Bow Bow]、[Peanie Peanie]、Cocoa Teaの [Lonesome Side] をはじめ、87年に《Jammys》より発表されていたAdmiral Tibett(アドミラル・チベット)のヒット曲 [Serious Time] に、当時スターであったShabba RanksとNinja Manを絡ませたリミックスを発表し、大ヒットさせる。

    【1989】
    Shabba Ranksの [Wicked Ina Bed]、[Best Baby Father] を大ヒットさせる。

    【1990】
    Shabba Ranksの [Dem Bow]、Ninja Manの [Number One] を大ヒットさせると共に、Shabba Ranksの [Just Reality] やJohnny Osbourne(ジョニー・オズボーン)の [Little Sound Boy] 等の "Far East" リディムのリメイク・トラックをヒットさせる。

    【1991】
    Wayne Wonder(ウェイン・ワンダー)の [Forever Young] やPincherz(ピンチャーズ)の [Enemies] で有名な "Real Rock" リディムのリメイク・トラックをヒット。その他にも、Ninja Manの [Things A Gwaan]、Shabba Ranksの [Young Girls Wine] 等がヒットする。

    【1992】
    Bob Andy(ボブ・アンディー)の名曲をカヴァーしたSanchez(サンチェス)のヒット曲 [Unchained] 。"Rougher Yet" リディムのリメイク・トラックでの [Missing You] 。Garnett Silkの [It's Growing] で知られている "Moving Away" リディムのリメイク・トラック。Tony Rebel(トニー・レベル)の [Sweet Jamaica] をはじめとする "Cherry O Baby" リディムのリメイク・トラックに加え、Cocoa Tea [Go Home Sound Boy] やGarnett Silk [Place In Your Heart] 等の "Come Home" リディムのリメイク・トラックなど、多くのヒット曲を輩出。

    【1994】
    Shabba Ranks & Cocoa Teaの [Love Me Truly]、Sanchezの [Leaves Out A Babylon] で知られている "Rope In" リディムのリメイク・トラックがヒット。

    【1995】
    Beenie Man(ビーニ・マン)& Determine(デターミン)の [Kette Drum] をはじめとするナイヤビンギ調トラック "Kette Drum" がヒット。

    【1996】
    Mikey Spice(マイキー・スパイス) [Born Again] やSpanner Banner(スパナー・バナー) [Love Will Save The Day] 等の "Undying Love" リディムのリメイク・トラックをヒットさせる。

    【1997】
    "Heavenless"、"Dance Hall Wi Deh"リディムのリメイク・トラックをヒットさせると共に、Sizzla(シズラ)の [No Time To Gaze] やShine Head(シャイン・ヘッド)の [Ragga Muffin] 等がヒット曲となる。

    【1998】
    Morgan Heritage(モーガン・ヘリテージ)の大ヒット曲 [Reggae Bring Back Love] で有名な "Boogie Down"トラックをヒットさせる。

    【2000】
    Singing Melody(シンギング・メロディー)のヒット曲 [Say What] "You Don't Care" リディムのリメイク・トラックはじめ、 "Fade Away" リディムのリメイク・トラック等を発表。

    【2003】
    Sizzlaの大ヒット曲 [Thank You Mama] の "One To One" トラック、[Just One Of Those Day] の "Queen Majesty" リディムのリメイク・トラックに加え、[Why Should I] の "Java" リディムのリメイク・トラック等が大ヒット。

    【2004】
    Warrior King(ウォーリアー・キング)の [Can't Get Me Down] をはじめとする "Clock Wise" トラックや、"Throw Mi Corn" リディムのリメイク・トラック等を発表する。

    【2005】
    "Hold On" リディムのリメイク・トラック等を発表。

    【2006】
    Richie Spice(リッチー・スパイス)のヒット曲 [Living In Love] をはじめとする "Ting A Ling" トラックや、Richie Spiceの [Gideon Boots] が大ヒット曲となった "Johnny Too Bad" リディムのリメイク・トラック等を発表する。

    また、80年代後期から90年代ではShabba RanksはじめGarnett Silk、SizzlaやMorgan Heritage等の名作と呼ばれるアルバム作品も多数製作し、《VP Records》等より発表されている。主宰Bobby Digitalはレーベル《Brick Wall》も運営する。
    関連リンク
    ■Digital Bレーベルからのリリース作品
    ■Shabba Ranksの代表曲 [Wicked Ina Bed]
    ■Shabba Ranksの代表曲 [Dem Bow]
    ■Admiral Tibett & Shabba Ranks & Ninja Manの [Serious Time]
    ■Ninja Manの代表曲 [Number One]
    ■名リディム "Peanie Peanie" でのリリース作品
    ■Digital B産 "Real Rock" リディムでのリリース作品
    ■Digital B産 "Heavenless" リディムでのリリース作品
    ■Digital B産 "Far East" リディムでのリリース作品
    ■"Moving Away" リディムでのGarnett Silkの [It's Growing]
    ■"Cherry O Baby" リディムでのTony Rebelの [Sweet Jamaica]
    ■"Undying Love" でのSpanner Bannerの [Love Will Save The Day]
    ■大ヒット・リディム "One To One" でのリリース作品
  • VOLCANO
    text:Takahashi Man(Rockers Island)

    volcano.jpg 設立者:Henry "Junjo" Lawes(ヘンリー"ジョンジョ"ローズ)
    創設年:1979年

    設立者であるHenry "Junjo" Lawesは、1960年ジャマイカのキングストンに生まれる。

    歌手として音楽業界入りを目指していたが、78年にシンガーLinval Thompson(リンバル・トンプソン)よりアルバム制作に加わる様に勧められ、プロデューサーとしての道を歩む事となり名作「I Love Marijuana」を制作するも、この作品ではプロデューサーとしての名声を得ることは出来なかった。

    しかし、79年よりLinval Thompsonと共に運営していた自主レーベル《Jah Guidance》や《Channel One》で、スタジオ・バンドにRoots Radics、エンジニアにはScientistを迎え、当時若くして有望であったシンガーBarrington Levyと制作を開始して間もなく [A Yah We Deh] や、[Collie Weed] といったヒット曲を発表し、新しい有能なプロデューサーとして頭角を現し、自身のレーベル《Volcano》を興す。そうして、Barrington Levyの [Shine Eye Girl] をはじめ [Reggae Music]、[Moon Light Lover] 等のヒット曲を発表し成功を収め、多くのアーティストと制作を行なう様になる。

    80年代初期、元祖"KING"Yellow Man(イエロー・マン)の [Zungguzungguzungzeng] をはじめ、当時サウンド・システム等で人気であったトップDJ、Josey Wales(ジョジー・ウェルズ)、Eek-A-Mouse(イーク・ア・マウス)、Toyan(トーヤン)、Nico Demus(ニコ・デマス)、Charlie Chaplin(チャーリー・チャップリン)、Michigan & Smiley(ミシガン・アンド・スマイリー)等を起用したシングルで次々とヒット曲を発表。レゲエからダンスホール・レゲエへと進化をとげた楽曲で旋風を起こす。それらのシングルのほとんどは《Studio One》のクラシック・リディムをRoots Radics(または名ギターリストEarl"Chinna"Smith(アール・チナ・スミス)のHigh Times Band)がリメイクし演奏したリズムであった。

    DJの作品以外でもJohnny Osbourne(ジョニー・オズボーン)の [Ice Cream Love]、John Holt(ジョン・ホルト)は自身の代表作 [Love I Can Feel]、[Stealing] の再演や、[Police In Helicopter] 。《Volcano》のオリジナル・リディムで最も有名なMichael Prophet(マイケル・プロフェット)の "Gun Man"。Frankie Paul(フランキー・ポール)は [Pass The Cushungpeng] や [Worries In De Dance] 他、Alton Ellis(アルトン・エリス)やJunior Murvin(ジュニア・マーヴィン)、Tenor Saw(テナー・ソウ)等もヒット曲を残している。

    80年代中期、Cocoa Tea(ココ・ティー)の [Rocking Dolly] がヒットとなった後、ニュー・ヨークに拠点を移動させる。しかし、1985年から1991年まで、プロデューサーのHenry "Junjo" Lawesはアメリカの刑務所で過ごす事となる。

    90年代初期、ジャマイカに戻りCocoa Tea、Yellow Man、Josey Wales等と制作を再開するも、コンピューター・ライズドされたダンスホールが主流となったダンスホール・レゲエから根本的に変化を遂げたシーンでは、成功は得られず新たにShaka Shamba(シャカ・シャンバ)やGeneral T.K(ジェネラル・ティー・ケー)、Ninja Man(ニンジャ・マン)等と制作をするも、以前の様な驚異的な成功は得られずプロデューサーのHenry "Junjo" Lawesはロンドンへと移動する。

    しかし、1999年6月にロンドンのハールスデンで2人の男性によって射殺されてしまう。

    関連リンク
    ■Volcanoレーベルからのリリース作品
    ■Yellow Manの代表曲 [Zungguzungguzungzeng]
    ■John Holtの人気曲 [Police In Helicopter]
    ■Barrington Levyの大ヒット曲 [Shine Eye Girl]
    ■Michael Prophetの名曲 [Gun Man]
    ■Frankie Paulのヒット曲 [Pass The Cushungpeng]
    ■Cocoa Teaのヒット曲 [Rocking Dolly]
  • ARROWS
    text:Takahashi Man(Rockers Island)

    ARROWS.jpg 創立者:Phillip Linton(フィリップ・リントン)
    創設年:1990年

    良質な歌物チューンで人気のレーベル。レーベルだけでなく、スタジオとしても広く知られ、特にダブ・プレート制作においてはジャマイカ国内外を問わず、有名サウンドから若手までが訪れ、高音質で親しまれてきた名門。現在もスタジオ・ワークは勿論、ダブ・プレートの製作はじめ映像の撮影、編集も出来る音響・映像設備を持ち、シーンを支えている。

    創立者であるPhillip Lintonは、80年代後期Arrows International Sound Systemのオペレーターとして働いていたが、サウンドを共に運営していた兄弟と決裂し、1990年にArrows Studioを設立、独立した。

    Arrows Studioは開業して間もなく、ダブ・プレートのレコーディング(録音)から、カッティング(プレート制作)が出来るスタジオとして有名になり、多くのアーティストやサウンドが訪れ、ジャマイカでトップ・クラスの音響設備を持つスタジオへと成長して行く。

    スタジオにはShabba Ranks、Terror Fabulous、Bounty Killer、Beenie Man、Spragga Benz、Sizzla、Capleton、Morgan Heritage、L.U.S.T、Cobra、Marcia Griffiths、John Holt、Ken Boothe、Wyclef Jean他、レゲエ〜ダンスホールを代表するアーティストをはじめ、Killaman JaroやBass Odysseyといった有名サウンドも多数訪れていた。

    1994年、当時Penthouseレーベルからもリリースされた、"Dickie" リディムでのSpragga Benzの [Jack It Up] が大ヒットとなる。

    その後、90年代もアルバムやシングルのリリースを続ける。

    2000年に "Firecoal" リディムでのStevie Face、[I'm In Love] がヒット。続く2001年には "Jah Love" リディムでのMorgan Heritageの [We Feel Love] がヒットとなり、同年 "Serious Joke" リディムも発表する。

    2002年にはMorgan Heritageの [She's Still Loving Me] が大ヒットとなり、同年 "Under Attack" リディムを発表。2003年には "Rampage" リディムを発表する等、安定したペースで良質な楽曲を発表し続ける。

    しかし、2003年3月4日午前に、オーナーのPhillip Lintonがスタジオに入る直前に、スタジオ前で射殺。

    その後、2006年に息子Phillip Linton Jr.のプロデュースで "Milestone" リディムが発表され、翌2007年には "Tears" リディムが発表された。

    そして2008年には "Karma" リディムを発表。所属アーティストのI-Octaneの [Mama You Alone] をはじめ、Jah Cure、Gyptian、Voice Mail等のラブソングがヒットとなり、かつての名門がまた輝きを取り戻している。

    関連リンク
    ■Arrowsレーベルのリリース作品
    ■1994年リリースのヒット曲!Spragga Benzの [Jack It Up]
    ■2002年リリースのヒット曲!Morgan Heritageの [She's Still Loving Me]
    ■2009年リリースのヒット!"Karma" リディム
    ■2000年リリースのヒット!"Firecoal" リディム
    ■2001年リリースのヒット!"Jah Love" リディム
    ■2002年リリースの "Under Attack" リディム
    ■2003年リリースの "Rampage" リディム
    ■2006年リリースの "Milestone" リディム
    ■2007年リリースの "Tears" リディム
  • BIRCHILL
    text:Takahashi Man(Rockers Island)

    birchill.jpg 設立者・プロデューサー:Christopher Birch(クリストファー・バーチ)
    創設年:2005年

    2005年に発表したジャグリン・リディム "Millitary" の大ヒット以降、"Gangsta Rock"、"Limbo"、"Stage Time" のほか、ミディアムでも "Cry Baby" や "Ghetto Blues" といったヒット・リディムを発表し、人気レーベルの仲間入りを果たしたレーベル。プロデューサーのChristopher Birchは、Shaggy主宰のBig Yard Musicでも活躍している。

    設立者兼プロデューサーのChristopher Birchは、1972年3月4日、ジャマイカ・キングストン生まれ。ピアノ奏者であった兄の影響もあり、高校時代よりキーボード、トランペットなどの楽器をボーイズ・クラブなどでも演奏する。

    1996年よりBig Yard Musicに参加し、音楽業界において本格的な活動を開始。元々、楽器の演奏も得意とする彼は、Dennis Brown、Gregory Isaacsといったベテランから、Bounty Killer、Beenie Manといった人気アーティストまで、様々なアーティストとステージやスタジオで活躍を続ける。

    2003年、Big Yardレーベルより "Sexy Ladies" と "Salsa" リディムを発表。同年、RenaissanceレーベルよりElephant Manの [Dead Over It] や、Vybz Kartelの [Tekk] が大ヒットとなった "Tunda Clap" リディムを発表。

    2004年、Echoレーベルより大ヒットとなった、T.O.K.の [Solid As A Rock] をはじめとする"Thrilla" リディムと、Juke Boxxレーベルより "Klymaxx" リディムを発表。

    そして2005年に、自身のレーベルとなる、Birchillレーベルを立ち上げる。その後、Echoレーベルと自身のレーベルより、緊迫したマーチング・ドラムのジャグリン・トラック "Military" リディムを発表。Assassinの [Step Pon Dem] をはじめ、T.O.K.、Elephant Man、Bounty Killer、Beenie Man、Sizzla、Sean Paul他が大ヒットとなる。同年、続いて "My Swing" リディムを発表。さらに、初のミディアム・トラック "Cry Baby" を発表。Morgan Heritageの [Still The Same] をはじめ、T.O.K.の [Journey] の他、Buju Banton、Voice Mail等がヒットとなる。

    2006年には、ヒット・ジャグリン・トラック "Gangsta Rock" リディム。Elephant Manのダンス・チューンも大ヒットとなったヒット・トラック "Limbo" リディムに加え、Chuck Fenda & Cherine Andersonの [Come Over] をはじめとする大ヒット・ミディアム・トラック、"Ghetto Blues" を発表。

    2007年、臨場感溢れる大ヒット・トラック、"Stage Time" リディム、疾走感あるダンス向けのヒット・トラック、"Madness" リディムを発表。

    2008年、哀愁漂うメロディーのヒット・ミディアム・トラック "Dreams" リディム、モダン・ルーツ調の "Politics" リディム。Beenie Manの [Yuh A Di Baddis] がヒットの "Bruk Up" リディムを発表。

    2009年、Vybz Kartelの [Selassie Love Mi] をはじめ、Beenie Man、Assassinも大ヒットのジャグリン・トラック、"Baddaz" リディム。クラップを配した、キャッチーなノリのジャグリン・トラック "Mash Up" を発表する。

    2005年に自身のBirchillレーベルを立ち上げて以降は、ジャグリン・トラック、ミディアム・トラックの両方でヒット・リディムを多数輩出する人気プロデューサーである。それと共に、このレーベルからのセグメントではビック・ネーム・アーティストも多数名を連ねるなど、業界での信頼も厚い。

    関連リンク
    ■Birchillレーベルからのリリース作品
    ■2009年リリースのキャッチーなノリのジャグリン・トラック "Mash Up"
    ■2009年リリースの大ヒット・ジャグリン・トラック "Baddaz"
    ■2008年のヒット・ジャグリン・トラック "Bruk Up"
    ■2008年リリースの哀愁漂うミディアム・トラック "Dreams"
    ■2007年リリースの臨場感溢れるジャグリン・トラック "Stage Time"
  • TAD'S INTERNATIONAL RECORDS
    text:Rockers Island STAFF

    TAD'S.jpg 設立者:Tad A Dawkins(タッド・エー・ドウキンス)
    所在:Jamaica Kingston 10のHangley Park Road
    本拠地:フロリダ・マイアミ
    プロデューサー:Tad A Dawkins & Tad A Dawkins Jr.

    Tad'sレコードは30年間以上音楽業界で活動しているが、初期の頃の活動は今ひとつ分かっていない。

    ここ3〜4年前辺りからSugar MinottやGregory Isaacs、それにGeorge Nooks等のベテランシンガーやAnthony B、Turbulence等ラスタアーティストのアルバムをリリースし、7インチでも05年辺りからリリースが復活したTad's Record。

    知る限りでは1995年頃にもリリース活動があり、有名なところでは大流行した "Sick" リディムなどをリリースしていたと思う。

    現在では、上記でも触れたアーティストアルバムの他に、2005年頃から7インチを積極的にリリースし続けている。同年に大ヒットしたグレゴリーの人気曲リメイク、"Hard Drug" リディムで11タイトルと大量にリリース。それ以外は単発曲でのリリースが多く、メンツもGeorge NooksやSugar Minott、それにTurbulenceなどダンスホールメインのアーティストではない、カルチュラルな内容が多かった。

    2008年に入ってからは、アフリカのプロダクションと契約したTerry Linenのヒット曲で、Dean Fraserがプロデュースしたリメイクトラ "Cottage In Negril" にのせた [Better Man] や、Konshens [Music]、それに哀愁系ミディアムトラ "Chemistry" の一連などをリリースしていく。

    2009年に入ってからは、ラジオやダンスの現場でヘヴィプレイされた話題作、Vybz Kartel & Spice [Romping Shop] や、Vybz KartelとMavadoの「Sting 2008」でのクラッシュ後話題になった [Last Man Standing]。Left Sideとコンビを組んでいたEscoがプロデュースした、Bounty Killerの単発曲である [They Don't Know]。それにBass OdysseyのMCであり、DJを始めて好調なCharly Blackの [Rich This Year]。注目の新人プロデューサーRussianのプロデュースでのKonshens [This Means Money]、Vybz Kartelの [Life Sweet] などなど、現地で大ヒットしている曲ばかりを7インチでリリースしている。

    立ち位置的には普通のレーベルのようだが、若手プロデューサーなどの楽曲をいち早くライセンスし、7インチ化している動きなど今後も注目していきたいレーベルである。

    ▼Tad's International Recordsの特徴▼
    アメリカのVP Recordsや、イギリスのGreen Sleeves、ジャマイカでのDynamic的な配給もこなす一面をもち、自身のレーベルからも制作リリースしている。
    関連リンク
    ■Tad'sのリリース作品
  • TECHNIQUES
    text:Takahashi Man(Rockers Island)

    TECHNIQUES.jpg 設立者:Winston Riley(ウィンストン・ライリー)
    設立年:1968年

    60年代半ばに誕生した、あの "Stalag" リディムを世に送り出し、80年代にはSuper Cat、Red Dragon、Sister Nancy、Buju Banton他を擁し、ダンスホール黄金時代を先導した老舗レーベル。

    設立者のWinston Rileyは、1946年ジャマイカ・キングストンに生まれる。1962年に結成したSlim Smith、Pat Kellyといった名シンガーも在籍した、<Techniques>というコーラスグループでTresure Isle、Studio Oneで活躍する。

    1968年、そのコーラスグループを解散し、レーベルTechniquesを設立。

    初プロデュース作品は、Tommy McCook & The Super Sonicsを起用した、自身の [I'm In Love]。1969年には、Dave & Ansel Collinsの [Double Barrel] をプロデュース。この曲は、1971年にUKシングル・チャートで1位を獲得する。1973年には、同名の映画にちなんで名付けられたAnsel Collinsのインスト曲 [Stalag 17] を発表。この "Stalag" リディムは80年代以降もリメイクされ続け、ダンスホール・レゲエを代表するリディムとなる。

    1982年、その "Stalag" リディムで、Sister Nancyの [Bam Bam] が大ヒット。1985年にも同 "Stalag" リディムで、Tenor Sawの [Ring The Alerm] が大ヒット。1986年にはSuper Catの [Boops]。1988年にはRed Dragonの [Agony]。1992年にはBuju Bantonの [Stammina Daddy] が大ヒットとなる。

    他にも、Courtoney Melodyの [Bad Boy]。Sanchezの [Loneliness]。Admiral Tibettの [Leave People Business] の他、ダンスホール・ヒット曲を多数発表し、1980年代から90年代初期はTechniquesレーベルの黄金期となる。

    主宰者のWinston Rileyは、現在ダンスホール・シーンで活躍するTarrus Rileyの父、Jimmy Rileyの実兄弟でもある。

    関連リンク
    ■TECHNIQUESのレーベル作品
    ■名リディム "Stalag" のリリース作品
    ■あのSuper Catのファースト・アルバムもTechniques産。「Si Boops Deh」
    ■Buju Bantonの初期の代表作「Stammina Daddy」
    ■80年代を代表するDJ!Red Dragonの大ヒット曲 [Agony]
    ■TechniquesからのSanchezの人気曲 "Loneliness" リディムの一連
    ■Admiral Tibettの代表曲 [Leave People Business] 他、"Things & Time" リディム
    ■こんな人気80'sリディムも! "Dungle Lover" リディム
  • FLAMES

    FLAMES.jpg 設立者:Tony Rebel(トニー・レベル)

    90年代初期、Penthouseレーベルでの活躍でも知られる人気ヴェテランDJ、Tony Rebelが1994年に設立したレーベル。

    97年にリリースした "Ghetto People Song / Lala Bella" リディムが現在でも現場でプレイされる程の大ヒットとなる。

    主宰Tony Rebelの「孤高のラスタマン」なイメージが、そのままレーベル・カラーに表れたカルチャラルなレーベル。

    レーベル設立者のTony Rebelは、1962年1月13日ジャマイカはマンチェスターパリッシュ生まれ。80年代後期にSugar Minottの、Youth Promotionでキャリアを始める。

    90年代に入りDonovan GermainのPenthouseレーベルより [Fresh Vegetable] をはじめ、多数の大ヒット曲を発表。盟友であったGarnett Silk等と共に、ラスタ・ムーヴメント・ブームを起こす。(後世トップ・アーティストとなっているSizzlaやCapleton、Luciano等に強い影響を与えた。)

    1992年には、Columbia Recordsとメジャー契約する。

    その後1994年に、自身でFlamesレーベルを設立。

    Flamesレーベルでは、Everton Blender、Ras Shiloh、Uton Greenといったベテラン・ラスタ・シンガーをはじめ、イギリスで活躍する盟友であるベテランDJ、Macka B等のコンシャスなアーティストをプロデュース。

    1997年に発表した "Lala Bella" リディムは、自身の [Why Be Afraid] をはじめ、Everton Blenderの [Ghetto People Song]、Ras Shilohの [Are You Satisfy] 等、同リディムでリリースされた楽曲がどれも大ヒット。現在に置いてもカルチュラル系のダンスホールの代表作として知られている。

    1998年には人気女性ラスタ・シンガー、Queen IfricaをFlamesレーベルに向かい入れる。

    現在も、Sugar Black & Lehbanchuleh、Honey Combをはじめ、若いラスタ・アーティストのプロデュース等で活動を続けている。
    関連リンク
    ■Flamesレーベルのリリース作品
    ■97年リリースの大ヒット・リディム "Lala Bella"より、[Ghetto People Song]
    ■レーベル主宰Tony Rebelのリリース作品
  • BIG SHIP
    text:Rockers Island STAFF

    BIG_SHIP.jpg 設立者:Freddie McGregor
    プロデューサー:Stephen McGregor、Freddie McGregor

    60年代《Studio One》よりキャリアをスタートし、現在に至るまで、40年以上もシーンのトップで活躍するヴェテラン大御所シンガー、Freddie Mcgregorが1984年に設立した自身の代表曲が名称でもあるレーベル。

    80〜90年代においては、ラヴァーズ、カヴァーものの名曲を多数発表し、歌物レーベルとして人気を獲得する。

    現在では、主宰Freddie McGregorの息子<Di Genius>こと、Stephen McGregorがメイン・プロデューサーとなり "Power Cut"、"Work Out"、"Day Break"、"Day Rave" 等のヒット・トラックを次々と発表。これまでの《Big Ship》のレーベル色とは一変、ダンスホール・シーンを引率するトレンド・セッター的人気レーベルとなって注目を集めている。

    さらに《Big Ship》レーベルには、主宰Freddie McGregorの愛娘Yeshemabeth、改めShemaはじめ [Never Change (From Mawning)] のヒットで頭角を示したChinoのファミリーに加え、[Time To Shine] の大ヒットで注目を集めたLaden他、若手アーティストの活躍も目覚しい。

    関連リンク
    ■BIG SHIPレーベル作品
    ■主宰Freddie McgGregorの代表作![Sings Jamaican Classics]
    ■06年リリースのヒット・トラック!"Power Cut" でのリリース作品
    ■08年リリースのヒット・トラック!"Work Out" でのリリース作品
    ■08年リリースのヒット・トラック!"Day Break" でのリリース作品
    ■08年リリースのヒット・トラック!"Day Rave" でのリリース作品
    ■09年リリースのヒット・トラック!"Advocate" でのリリース作品
    ■09年リリースのChinoの大ヒット曲 [Never Change (From Mawning)]
  • XTERMINATOR
    text:Takahashi Man(Rocker's Island)
    xterminator_label.png

    設立者:Phillip "Fattis" Burrell(フィリップ・ファティス・バレル)

    90年代初期に発足した「Xterminator(エクスターミネーター)」レーベル。専属バンドは、ドラムの名奏者Sly Dunbar(スライ・ダンパー)と、Fire House Crew(ファイヤー・ハウス・クルー)といった、ジャマイカが誇る最高のミュージシャンを擁する。特色とも言えるラスタ色の強い音で、90年代半ばのカルチャラル・ムーブメントを引率したLuciano(ルシアーノ)、Sizzla(シズラ)を、シーンのトップへと送り出した偉大な功績を持つ重要なレーベルである。

    プロデューサーのPhillip "Fattis" Burrellは、ジャマイカのKingston/Trenchtown(キングストン/トレンチタウン)生まれ。幼少時代はイギリスで過ごし、ティーンエイジャーの頃にジャマイカに戻る。初プロデユース作品は、1984年の [More Dogs To The Bone]/Sugar minott(シュガー・マイノット)。同年、「Kings & Lions Records」を興す。

    その後、Sanchez(サンチェス)、Pincherz(ピンチャーズ)、Thriller U(スリラ・ユー)といったアーティストのプロデュースを経て、1986年に自身のレーベル「Vena」を興し、Frankie Paul(フランキー・ポール)、Gregory Isaacs(ゴレゴリー・アイザックス)、Charlie chaplin(チャーリー・チャップリン)等の作品を発表した。

    1989年、「Exterminator」レーベルを発足(後に、"Xterminator" に改名)。初期には、Ini Kamoze(アイニ・カモーゼ)、Cocoa Tea(ココ・ティー)、Marcia Griffiths(マーシャ・グリフィス)、Beres Hammond(ベレス・ハモンド)、Ninjaman(ニンジャマン)、Sugar Minott等のベテラン・アーティストのプロデュースで成功を収める。

    1990年代半ばには、先に説明した、Luciano、Sizzlaの華々しいキャリアを構築し、シーンのトップ・アーティストへと成長させた。また、自身のレーベルより "In This Together" リディムを大ヒットさせ、カルチャラル・ムーブメントを牽引し、一時代を築く。

    その後も、Turbulence(タービュランス)、Chezidek(チェジデック)、Lutan Fyah(ルータン・ファヤ)他、新世代のラスタ・アーティストを次々と輩出している。
    関連リンク
    ■XTERMINATORレーベルの作品
    ■01年リリース!レーベルを代表する名曲中の名曲
    ■90年代中頃にリリースの大ヒットリディム
    ■現場でヘビー・プレイされ続ける人気曲
    ■90年リリース!世界的ヒットとなった名曲
    ■96年リリース!SIZZLAの出世曲となった名曲
    ■98年リリース!名リディム“I Need A Roof”リメイクの大ヒット・ミディアム曲
    ■00年リリース!TURBULENCEの出世曲となったヒット曲
    ■02年リリース!アコースティック・ギターの人気曲
    ■00年リリース!ゆったり力強いヒット・ミディアム・トラック
  • JAMMYS
    text:Daisuke Onoda (Rockers Island)

    jammys.jpg 通称:King Jammy(キング・ジャミー)
    本名:Lloyde James(ロイド・ジェームス)によって設立。

    彼は、80年代、最も影響力のあるダンスホール・プロデューサーとして活躍した一人で、現在のダンスホールシーンでも主流であるコンピュータライズド・デジタルレゲエの創始者。

    1985年、Jammy'sレーベル最大のヒット曲、Wayne Smithの [Under Mi Sleng Teng] で使われた "Sleng Teng" リディムは、レゲエミュージックにおいて初のデジタルリディムとなった。

    以降、"Punnany"、"Duck" リディム等、打ち込みによるビッグリディム、ビッグヒットを連発し、80年代後半よりレゲエシーンを席巻した。

    現在もダンスホールシーンにおいて、揺ぎ無い支持を得る老舗レーベルとして君臨するBigレーベルである。

    ▼King Jammy▼
    ウォーターハウス地区で育った彼は、幼いころからサウンドシステムに興味を持ち、アンプの作成や、電子機器の修理等で得た収入によって、1967年、若くして自分のサウンドシステム「King Jammy's Super Power」を持つ事となった。

    彼の持つサウンドシステムに関する技術は非常に高く、地元ウォーターハウス地区において、他の多くサウンドのシステム製作を手掛けた。その才能により、Prince Jammy(プリンス・ジャミー)とも呼ばれるようになった。

    その後、数年間カナダで働くため、1970年代前半に一旦ジャマイカを去った。カナダでも音楽活動を続け、1976年、ジャマイカに帰国。自宅にスタジオを作る事となった。

    その頃、King Tubbyに所属していたトップ・プロデューサーPhillip Smartが、King Tubbyの元を離れる事となり、JammyはTubbyのチームで働くこととなる。そこでJammyは、King Tubby、Bunny Lee、Yabby Uから多大な音楽影響を受けることとなった。

    最初の数年は、もっぱらダブの制作を行っていたが、70年代後期、Jammyは自分のスタジオとサウンドシステムを設立し、Jammysプロダクションとしてリリースを始める。

    このプロダクションから、Black Uhuruのデビューアルバムをリリース。その他、Half Pint、Junior Reid、Echo Minottといったアーティストをプロデュースした。

    1980年代には、King Jammyはダンスホール・ミュージックに最も大きな影響を与えるプロデューサーの一人となってゆく。

    1985年の2月、ウォーターハウス地区で、King JammyのSuper Powerと、Black scorpioが、地元のトップを決める一大クラッシュが開催された。多くのアーティストも、両陣営に分かれてこれに参加。序盤をリードしたのはBlack Scorpio。だが、King Jammyが用意した最新リディム、"Sleng teng" で会場は大マッシュ・アップ。形勢が逆転し、King Jammyが勝利した。

    このクラッシュで "Sleng Teng" リディムが初めてプレイされ、その後一気にジャマイカ中で爆発的ヒットとなる。

    King Jammyが、デジタルで制作した革命的リディムを使用した、Wayne Smithの [Under Mi Sleng Teng]。この "Sleng Teng" リディムが、ダンスホールを現在の形へと導いたレゲエ初のデジタルリズムとなった。200を超えるアーティストが、この"Sleng Teng" リディムに乗せて歌った。

    そんな80年代中期から90年代前期まで、Jammysはこの頃のダンスホールシーンを席巻した。

    後に敏腕プロデューサー、Bobby Digitalがプロダクションに加わり、Steely & Clevieがリズムを提供するようになる。数々の新人を輩出すると共に、新しいスタイルの楽曲を生み出し続け、そのリリースはニューヨーク、ロンドンでも同時発売し、Jammysは拡大しつづけた。

    90年代に入り、その勢いは80年代に比べ衰えたものの、Jammysはダンスホール・シーンにおいて、揺ぎ無い支持を得る老舗レーベルとして、今なお君臨し続けている。

    また、彼の息子、John John、Baby G、Jam 2、Christopher 'CJ' Jamesの4人。さらに、実弟Uncle Tも、それぞれエンジニア、プロデューサーとして活動している。
    関連リンク
    ■Jammysレーベルの作品
    ■問答無用のBIG HITリディム "Sleng Teng"
    ■ラバダブでも定番の "Duck"
    ■癖になる、こちらも現場で人気の定番リディム "China Town"
    ■軽快楽しげな超ビックヒットトラ "Punnany"
    ■Shabba Ranksの大ヒット曲 "Love Punnany Bad"
    ■名シンガーGarnett Silkの名曲 [Lord Watch Over Our Shoulder]
    ■有名 "Far East" トラのリメイクにのせ、Sanchezの名曲 [Here I Am]
  • TREASURE ISLE
    text:Shintaro(Rockers Island)

    treasure_isle.jpg 設立者:Duke Reud(デューク・リード)
    所在:33 Bond Street,Kingston Jamaica
    プロデューサー:Duke Reid
    エンジニア:Errol Brown(エロール・ブラウン)

    主宰者のDuke Reidは、ゲットーのバッドマンやルードボーイ達も恐れる、West Kingstonの警察官として10年間働いていたが、Reidの妻が国営の宝くじで一生遊んで暮らせる金額をゲットしたので、警察官をやめ、1950年代初頭、今まで自分がパトーロールしていたダウンタウン地区に夫婦で「Treasure Isle」というリカーショップを開いた。

    それと同時に、R&Bを放送するラジオ番組の広告主になり、その後、大の音楽ファンだったReidは、自分がその番組を仕切るようになる。

    当時、リカーショップなどの宣伝方法は、店の前で大きな音量で音楽を流し、お客さんを引き寄せる手法が広く行われていて、それがサウンドシステムの始まりだったとも言われている。

    1950年代半ば、サウンドシステム「Trojan」の運営を始めたReidは、当初アメリカで最新のR&B曲などをゲットし、Playしていたが、ライバルであったCoxsone Doddらが、アメリカのR&BやJazzなどを取り入れつつ、ジャマイカらしい新しい音楽を録音し、それをサウンドシステムでかけ始め人気が出ていたため、それに負けじとReidも音楽の制作を始めていく。

    そこで、リカーショップの上にスタジオを建設し、The SkatalitesやAlton Ellis、Phyllis Dillon、Paragons、Melodiansなど、多くのアーティストと仕事をし、沢山の名曲、ヒット曲を世に送った。

    その後、70年代に入ると、Roots Reggaeが盛んになっていき、Reid自身は、ガンの為74年に亡くなった。

    ▼Treasure Isleの特徴▼
    アメリカなど、外国のR&B曲やSoulをカヴァーリメイクした物が多く、ほのぼの丸みを帯びたサウンドが優しい。
    関連リンク
    ■TREASURE ISLEのレーベル作品
  • DON CORLEON
    text:Kinjo(Rockers Island)、Kyoju(Rockers Island)

    don_corleon.jpg 設立者 / 主要プロデューサー:Donovan "Vendetta" Bennett (ドノヴァン"ヴェンデッタ"ヴェネット)

    マイアミの大学でエンジニアの勉強をし、電気系統や船舶工学について学んだ後、ジャマイカに戻り、Dj ProtojeとDonで「Vendetta」という名のサウンド・システムをスタートさせる。

    ダブを録ったり、リミックスを手がけたりしながら、Mix CDを制作していたある日、Baby-G(King Jammyの息子)に「Sizzlaを録ってくれ」と頼まれ、Don自らが作ったトラックでヴォイシングをする。すると、「これはヤバい。絶対もっと作るべきだ」と言われ、Sizzlaからも「絶対プロデューサーになるべきだ」と励まされ、
    その事がキッカケで、2002年プロデューサー業を開始する。

    同年に発表した"Mad Ants" Riddimで、本格的にプロデューサー活動を開始し、同オケでElephant Man、Beenie Man、Sizzla、Bounty Killer等、トップアーティストをはじめ、当時まだ新人Dee jayだったVybz Kartelの初ヒット曲 [New Millenium] を手掛けるなど、スタート当初からその才能を、いかんなく発揮する。

    その後も、"Krazy"、"Egyptian"、"Good To Go"、"Mad Guiter"、"Jonkanoo"、"Sweat"、"High Atitude"、"Raiging Bull"等といった、様々な音楽要素を取り入れた革新的なサウンドで、ヒットリズムを量産していく。イケイケだけでなく、ワンドロップでも2004年に発売された"Drop Leaf"が大ヒットを記録。ワンドロップブームを完全に決定づける作品となる。同オケのT.O.K,、Jah Cureがアメリカのラジオ番組「HOT 97」でヘヴィプレイされ、アメリカでもその才能を高く評価される。それに続き、同テイストの "Heavenly" も大ヒットとなる。

    また、Sizzla「Rise To The Occasion」 、「Soul Deep」、Vybz Kartel「Up To Di Time」、Wayne Wonder「No Letting Go」、Sean Paul「Trinity」、Wayne Marshall「Marshall Town」といった、様々なヒットアルバムも手掛けている。

    ビッグアーティストだけでなく、Presuure、Alaine、Mungaといった新人アーティストの才能を開花させる事にも成功するなど、その活動は多岐に渡る。

    また、日本への興味も高く、ロッカーズ・アイランドのレーベル「KOYASHI HAIKYU」とタッグを組み、様々なアルバム、ワンウェイアルバムを日本盤でリリースするなど、海外へのアプローチも積極的に行い、この先も多数のヒットを生み出すであろう、自他ともに認めるトップレーベルとして君臨している。
    関連リンク
    ■DON CORLEONレーベルの作品
    ■Donの初期作品"Mad ants" Riddim
    ■2004年大ヒット、ワンドロップブームの立役者"Drop Leaf" Riddim
    ■2005年大ヒット、"Jonkanoo" Riddim中でも人気のBeenie Man
    ■Sizzla大ヒットアルバム、「Rise To The Occasion」
    ■Pressure初のヒット曲 [Love & Affection]
    ■Pressureアルバム「Love & Affection」
    ■Alaineファーストアルバム「Sacrifice」
    ■Mungaファーストアルバム「Bad From Mi Born」
    ■Don corleonのヒット曲を網羅「Don Best Album vol.1」
    ■Don corleonのヒット曲を網羅「Don Best Album vol.2」
  • BIG YARD
    text:Shintaro(Rockers Island)

    big_yard.gif 【設立者】
    Shaggy(シャギー)
    Robert Livingston(ロバート・リヴィングストン)
    Sting International(スティング・インターナショナル)

    【プロデューサー】
    Robert Livingston
    Sting International
    Christopher Birch(クリストファー・バーチ)

    事務所はニューヨークとキングストンの2箇所。

    Big Yardレーベルは、アーティストであるShaggyと、彼の長年のマネージャーである、Robert Livingston。それに、伝説的プロデューサーSting Internationalの、3人が共同で合弁事業として設立したレーベル。

    1990年初期に、[Big Up] や [Oh Carolina] といったヒットで人気を得たシャギーは、続いて [Bombastic] や [It Wasn't Me] 、それに [Angel] などの楽曲で、国際的なレゲエチャートを賑わす。そうして、Shaggyはグラミー賞をゲットしました。

    グラミー賞を獲得したShaggyと、そのブレーンであったLivingstonとStingは、愛するレゲエのために、最終的なビジョンを作成するための1歩として、最先端の設備、有能なスタッフと共に、完全に装備された最高のスタジオを設立した。それが、Big Yardである。

    Big Yard Musicグループの目標は、Shaggyに続き、レゲエでグラミー賞を獲得できる人材や曲を育て、制作することの出来るスペースとして、スタジオを設立し、そこから有望なアーティストを育てる事。

    現在Big Yardには、人気のコーラスデュオのBraian & Tony Gold。アイドル的DJのKiprich。それにKy-Enie、Rayvon、Rik Rok、Voice Mailなどが所属していて、その有望な才能に磨きをかけている。
    関連リンク
    ■BIG YARDのレーベル作品
    ■Shaggyの初期のヒット曲 。ギャルをビッゴップした人気曲 [Big Up]
    ■Shaggyの初期のヒット曲。Skaを取り入れた好曲 [Oh Carolina]
    ■少し変わった特徴的なトラでのヒット曲 [Bombastic]
    ■Shaggyの世界的大ヒット曲 [Angel]
    ■05年大ヒットリディム "Wild 2 Nite Remix"
    ■03年のヒットリディムで軽快なキャッチートラ "Juicy"
  • BEVERLEY'S
    text:Shintaro(Rockers Island)

    beverleys.jpg 中国系ジャマイカン Leslie Kong(レスリー・コング)が主宰するレーベルで、1961年〜1971年において、現在のレゲエへと進化していくのに必要不可欠なSkaや、Rockstedyの基礎を築く。

    レーベルをスタートさせるまで、レコーディングの経験がなかった Leslie Kong は、兄弟らとキングストンのダウンタウンにある、オレンジストリートでレストランとレコードショップを経営していた。

    Leslie は、レーベル活動を開始しようと、自身のアイスクリームパーラーにて、デビュー前のJimmy Cliffをオーデションし、レーベル活動を開始。

    Jimmy Cliffの楽曲制作につづいて、Bob Marley &The Wailersで活躍する以前のBob Marleyのソロ作品である [Judge Not]、[One Cup Of Coffee] をレコーディングする。

    その後も、Desmond Dekkerや、Toots & The Maytals、Derick Morgan、それにPioneersなど、多くのアーティストをレコーディングし、ジャマイカはおろか、UKでもヒットを飛ばした。

    しかし、60年代において沢山のヒット曲を世に送り出したが、1971年にレーベルオーナーである Leslie Kongの病死により、レーベルも終わりを迎える。
    関連リンク
    ■BEVERLEY'Sレーベルの作品
    ■Bob Marleyのソロ曲 [Judge Not]
    ■Desmond Dekkerの代表曲「007(Shanty Town)]
    ■Toots & The Maytalsの代表曲 [54-46]、[Monkey Man]
    ■Derick Morganの超人気曲 [Blazing Fire]
    ■軽快なノリで楽しい感じのJimmy Cliff人気曲 [Miss Jamaica]
    ■Maxi Priestのカバーでも人気のJimmy Cliff [Wild World]
  • TRUCKBACK RECORDS
    text:Shintaro(Rockers Island)

    truckback.jpg Truckback Recordsは、Adrian(エイドリアン)、Andrew(アンドリュー)、Steve Locke(スティーブ・ロック)の3兄弟で運営するレーベル。

    2007年の末にダンスやラジオでへヴィープレイされるようになった、90年代後半的なノリのハードな雰囲気で疾走感ある "Gear Box" リディムでシーンに現れる。

    このリディムで、DJのErupが歌ったギャルチューン [Click Mi Finger] が大ヒットし、続いて同オケでのHarry Toddler。それにLady SawやDeva Brattなどがスマッシュヒットと続き、リディムも大ヒットした。

    そうしてシーンに名前を轟かせた後、08年9月のRebelmix Incを通して、iTunesストアや、他の主なデジタル配信業者で、次のリディム "Ole Axe" リディムでの楽曲をリリース。このリディムでは、Monster HemphigherやMunga、Vybz Kartelなどをフューチャーし、チャートをにぎわせていた。

    トラックバックファミリーにとって、ファーストヒットとなるリディム "Gear Box" につづき、ネット配信した "Ole Axe" リディム。そして、"Clutch" リディムに、"Spring Blade" リディムをリリースし、ストリートを賑わせながら、世界へと目を向けている。

    トリニダートの有名アーティスト、Bunji Garlinと共にDancehall Riddimを製作したり、新しい曲を共に製作することによって、オリジナルな物を生み出しているよう。

    Truckbackの名前の由来は、スタジオ兼オフィスを、自宅脇に置いてあるトラックバンの荷台を改造し、使用していることから名づけられたよう。そこには高速インターネットも繋がっており、楽器も録音できるヴォイシングルームも完備しているそうだ。

    ▼TRUCK BACK RECORDSの特徴▼
    Locke兄弟は全員、キーボードやギター、ドラムなどを演奏でき、自分達が制作するリディムには、トラックの部品の名前がつけられている。
    関連リンク
    ■ファーストリリースの "Gear Box" リディム
    ■TRUCKBACK RECORDSレーベル作品
  • TJ RECORDS
    text:Shintaro(Rockers Island)

    tj_record.jpg 06年春に、初のリリースをしてから、順調にその知名度を上げているTJ Records。

    プロデューサーのL. "T.J." White氏が主宰で、その時代のトレンドや先を読みながら色んなミュージシャンを起用し、リディムの制作をしている。

    初のリリース作品となった "Bill Back" リディムは、D. LewisとSeraniによって制作され、そのときに大ヒットしていた "Red Bull & Guiness" につづき、ダンス曲のSultex 3000 [Bill Back] や、Mavado [Rise The Bomber] がスマッシュヒット。レーベル運営としては、幸先の良いスタートを切った。

    同年末には90年代後半に大々ヒットを記録した、Dave Kellyプロデュースの "Show Time" のリメイクリディムを発表。そちらもBeenie ManがKillerへ、KillerがBeenie Manへ送った、バッドマン曲が人気を集めた。

    その後も、SeraniとWard 21のスクが制作し、07年の末にリリースされた、派手なジョグリントラ "Skandal Bag" トラの好調や、Beenie Manの単発ダンス曲 [Wine Gal]。それに、Daseca制作の "Unfinished Businnes" トラがBounty KillerやMavado、それにSeraniのヒットなどでレーベルの注目度も上がってきている。

    今のところ、おおきなハズレもなく順調にきているレーベル。作品をリリースするアーティスト陣も、毎回TOPアーティストを起用し、内容も濃い。

    ▼TJ Recordsの特徴▼
    時代にあった感じの曲をリリースするあたり、トレンドセッターではないが、上手くみんなの心を掴んでいる。ダンス曲とバッドマン曲のリリースが多く、ダンスホール直結型のヒットを目指している感じの作品作りである。
    関連リンク
    ■ファーストリリースの "Bill Back"リディム
    ■"Show Off" リディムのリメイク "Show Off" リディム
    ■派手で好評だった "Skandal Bag" リディム
    ■Beenie Manのワイニーダンス曲 [Wine Gal]
    ■TJ RECORDSのレーベル作品
  • JAM 2
    text:Shintaro(Rockers Island)

    jam2.jpg 99年からレーベル活動を開始し、まずはR&Bテイストの洒落たトラ "Columbia" でWayne Marshall、Determine Cobraをリリース。当時人気の高かった、W. Marshallがスマッシュヒット。

    翌年、Ward 21制作のバッドなミディアムテンポのイケイケ "Battery" リディムで、KillerやElephant、それにKartel、Sizzla、TOKなどをリリースしていく。

    その後も、年1ペースでジョグリン曲をリリースしていく。

    06年から、その勢いも増し、06年の終わりにJammy'sのヒットリディムである "Duck" のリメイクでのセグメントと、90年代のテイスト感じるハードなイケイケリディムの "Sudewalk University" トラをリリースし、スマッシュヒットさせる。

    07年には、Jammy's系レーベルのCJ Recordからリリースされ、大々ヒットしたリディム "Tixx" をリメイクした物と、人気のアーティストでプロデュース業もこなす、Demarco制作の "Splash Out" リディムをセグメントでリリース。 "Splash Out" リディムではElephant Man、Busy Signal、Vybz Kartelなどのアーティストがヒットした。それに同年末、Busy Signalの単発曲 [Jail] をリリースし、これが大ヒットを記録。

    08年に入って、Demarco制作の綺麗な爽やかミディアム "Blood City" もリリースされ、ますます好調な模様。
    関連リンク
    ■初期のリリース曲Wayne Marshall [Not A Game]
    ■世界的なアーティスト2人によるビッグコンビネーション曲 [Top A List]
    ■上記と同オケでのVybz Kartelのヒット曲 [Beyonce Wine]
    ■00年の大ヒットリディム "Tixx" のリメイクトラ使用のTOK [We Buss Dem]
    ■現場でもPLAYされ人気のリディム "Splash Out" トラでのVybz Kartel [Tatto]
    ■上記と同オケのBusy Signal [Buss It]
    ■可愛らしい雰囲気の軽快ミディアム "Jook A Gal" リディムでのElephant Man [Jook A Girl]
    ■上記同オケのGyptian [African Prizi]
    ■JAM 2レーベル作品
  • COPPERSHOT
    text:Shintaro(Rockers Island)

    coppershot.jpg 超有名アーティストのSean Paulの弟で、1978年生まれのJason Henriquesは、1994年にオリジナルメンバーであるMr.Shaun、Nero PとCoppershotサウンドシステムを立ち上げる。

    アップタウン風味のハードコアなサウンドとして活動し、Stone Love やTony Matterhorn、Fire Links、Renaissanceなど、沢山の有名サウンドと共演する人気サウンドである。

    レーベル活動は2005年に、最初は怪しくスリリングな雰囲気満点の "No Tampering" リディムをリリース。同オケでのWayne Marshallや、デビューしたてのTami Chinがスマッシュヒットし、注目集める。

    その後はぴったりと動きを潜めていたが、08年初めに同サウンド所属のMCであるCuttyの、オフザケダンス曲 [Sndanokan] (小島よしおのギャグをサンプリングしたアノ曲)と共に、TOKやCharly Black、それにElephant Man、Vubz Kartelなど、同オケでのダンス曲をリリース。

    そうして最近も、"Bam Bam" リディムをさらに遅くした様な、ゆったり軽快なのに哀愁漂う "Pepper Pot" リディムで、同タイトルのSean PaulとPatex feat.Martinaをリリースしている。それと同時期に、若手アーティストのHyah Slice [All N All] をリリースと、レーベル活動は2008年になってから活発になってきている。
    関連リンク
    ■只今ヒット中の人気リディム "Pepper Pot" トラ。Sean PaulにPatex、共に良し。
    ■COPPERSHOTレーベル作品
  • PENTHOUSE
    text:Shintaro(Rockers Island)

    penthouse.jpg 90年代のジャマイカダンスホールシーンを語る上で外す事の出来ない、名門レーベル「Penthouse」。

    レーベル主宰者は、本名:Donovan Germain(ドノヴァン・ジャーメイン)。1952年3月7日生まれ。

    1970年代にニューヨークにレコード店を構え、ニューヨークを拠点に活動を始めRevolutionary Soundsを設立。そうしてプロデュース業を開始する。ちなみに楽曲の製作は全てキングストンで行っていた。

    80年代後半になって製作した楽曲がイギリスでヒット。それを機に87年、キングストンのSlipe Pen Roadに拠点を移しスタジオを設立する。

    そこからPenthouseレーベルの偉業は始まる。Penthouseレーベルでの楽曲は、先駆者たちであるPower HouseやJoe Gibbs、それにVolcanoなどと同じくStudio 1などオールディーズの名曲などを多くリメイクした。そのリメイクのほとんどが打ち込み(コンピュータライズド)による製作で、クリア且つ重厚な音色のサウンドで、シーンに新しい風を吹かせた。

    ここで、オールディーズのリメイクを支えた職人&ミュージシャンを紹介。
    ■レコーディング&ミキシング・エンジニア
    ○Dave "Rude Boy" Kelly(デイヴ・ケリー)
      Mad House、Xtra Largeレーベル主宰者であり、天才的超有名なリディムメイカー。
    ○Tony "CD" Kelly(トニー・ケリー)
      Dave Kellyの兄であり、K-Liciousのレーベルを主宰する有名プロデューサー。
    ○Andre "Rookie" Tyrell
      Lloyd Chalmersの息子で、Rookie Productionsレーベルのプロデューサー。
    ○Michael "Coolie" Cooper(マイケル・クーパー)
    ○Steven Stanley(スティーヴン・スタンレー)
      レゲエ業界のみならず、他ジャンルの音楽人もその名を耳にした事があるぐらい有名な国宝級エンジニア。
    ○Andrew Thomas(アンドリュー・トーマス)
    ○Stumpy(ストンピー)
    ○Gary Jackson(ゲイリー・ジャクソン)
    ○Rohan "Zumjay" Stephens(ロアン・スティーブン)
      最近はDJとしても活動し、マルチな才能を発揮している。Shane C. Brown(シェーン・ブラウン)。Errol Brownの息子でJuke Boxxレーベルのプロデューサー。

    ■ミュージシャン
    ○Mafia & Fluxy(マフィア&フレクシー)
      ベーシストとドラマーからなるイギリスを代表する兄弟で活動するリディムメイカー。
    ○Steelie & Clievie(スティーリー&クリービー)
      自身もレーベルを主宰するプロデューサーコンビ。
    ○Steven "Lenky" Marsden(スティーヴン・レンキー)
      40/40 Productionsの主宰であり、世界的に大ヒットした"Diwali"リディムの制作者。
    ○Danny Brownie(ダニー・ブラウニー)
      超有名な音楽一家ブラウニーファミリー出身で、Main Streetレーベルのプロデューサー。
    ○Robbie Lyn(ロビー・リン)
    ○Sly Dunbar(スライ・ダンバー)
      世界的にも有名なTaxi Gang主宰のドラマー。
    ○Handel Tucker(アンデル・タッカー)
    ○Firehouse Crew(ファイヤーハウスクルー)
      ジャマイカを代表する有名バックバンド。

    以上の有能なメンバーに支えられ、Germainは沢山の楽曲を発表。Penthouseレーベル作品のクオリティーの高さは、やはりこのメンツあっての物だと考えられる。

    Germainは有能な人物を集める能力にたけていて、テクニクスからリリースされた「Stamina Daddy」の大ヒットで人気を集めていた、当時アイドル的なDJであったBuju Bantonとアーティスト契約を結び、専属のDJとして多くのヒット曲を製作した。

    その後も優秀なエンジニアやリディムメイカーを起用し、Studio 1などの様々なファンデーション曲をリメイクしていく。

    レゲエの世界でファンデーション曲のリディムをリメイクする事はごく当たり前に行われているが、PenthouseがVolcanoやJoe Gibbsなど他のレーベルと違った点がある。
    それは、今までのリメイクではやはりオリジナルのテイストを壊さないように忠実な感じで音色などもリメイクするのに対し、Penthouseでリメイクされたリディムは骨組みの部分はしっかり忠実にリメイクしいるが、音色などのアレンジが素晴らしく90年代の世の中にマッチした、都会的でクラブなどで再生される事を前提に重低音がゴリゴリ出るような音作りでリメイクしていた。

    Germainのそのリメイクセンスはカバー曲でも発揮されていて、海外のR&B曲・SOULなどをレゲエでカバーした楽曲でヒットを放つなどしている。

    Penthouseは90年代のレゲエが日本やヨーロッパなど海外へ多く広がっていった時代において、その進んだサウンドセンスと都会的で馴染みやすい楽曲を多く発表したことは、Degital BやJammysなどと同じく、以後のレゲエシーンに大きく影響を与えた。

    2000年以降、徐々にリリース量は減っているものの、未だにBuju BantonやAssasin、それにTony Rebel、Beres Hammond、Queen Ifricaなどの一流アーティストの楽曲を発表するなど、一時期の勢いはないが好調にレーベル活動を行っている。

    長年、Buju BantonのマネージメントもGermainが管理していたが、最近お互いの次のステップに移るためにマネージメント契約を円満解消した模様。

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  • JOE GIBBS
    text:Shintaro(Rockers Island)

    joe_gibbs.jpg 2008年2月に亡くなられたJoe Gibbs。彼率いるJoe Gibbsレーベルは、 Bunny LeeやDuke Reid、Coxson Doddらの次世代として、70年代〜80年代にかけ素晴らしい数々の楽曲を発表してきた。

    レーベル主宰者であるJoe Gibbs、本名:Joel Gibson(ジョエル・ギブソン)1945年、モンティゴ・ベイの生まれ。

    キングストンで電気修理屋として生計を立てながら、そこでレコードを売るようになる。それがきっかけで音楽ビジネスに参入する事となる。

    最初はフリーのプロデューサーとして、Pressure BeatやTrojan等のレーベルで楽曲を製作していく。そこで、Stranger Cole、Gladstone Anderson、Junior Byles、Errol Dunkleyなどのアーティストのヒット曲を生み出す。

    その後も、Leslie Kong、アーティストとしても知られるLee Perry、Winston "Niney" Holnessらとの数々の仕事を経て、69年に自身のレコードショップの裏にスタジオを建設し独立し、Joe Gibbsレーベルを興す。

    スタジオバンドにThe Professionalsとして、Sly & Robbie、Lloys Parks、Rudy Thomas、Tommy McCook、Herman Marquisなどの名プレイヤー達が集い、以前から利用していたランディーズ・スタジオのエンジニアであるErrol Thompson(エロール・トンプソン)を自身のレーベルエンジニアとして迎え益々好調に作品を制作、リリースしていく。この二人の事を人々は「Mighty Two」と呼ぶようになる。

    Rock StedyからRoots、そしてReggaeへと変遷していくジャマイカの音楽シーンの中で、たくさんの名曲を生み出した功績は非常に高く、これからも愛され続けるであろう名レーベルである。

    Joel Gibsonの息子であるStephen "Gibbo" Gibbsが2004年からGibboレーベルを興し、カルチュラルな作品をリリースしている。

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